
英検ギリギリ合格は危険
結論:
ギリギリ合格は、受験者本人の実力を超えた「英語力がある感」を与えてしまう。
確かに、満点近い4級の合格と、ギリギリ合格は、どちらも「合格」ではある。
でも、実際には、その二人の間に明らかな力の差がある。
ギリギリ合格だと、「4級に合格=4級レベルの内容をマスターした」と自分で信じる。
これは子どものせいじゃない。
むしろ自然な反応。大人だって、事実を前向き・好都合に解釈することなんてよくある。
大人だって、事実を前向きに/好都合に解釈することはしばしばある。
ただし、ここ!!!が先生の出番です。
4級ギリギリ合格の場合は、合格を喜ぶことは大事!
ただ、現実に戻る必要がある。
100歩ゆずって、受験者が4級レベルの英語を高い完成度でマスターしたとは言えない。
4級レベルの英語が「自分のもの」となっていない。4級レベルの単語や表現や文法を手掛かりにして、長文の意味を読み解けるようになったとは断然言えない。
(言い換えれば、4級レベルが理解できる授業をできていない。先生も成長が必要)
ここで一つ、基礎の大切さに関する名言を。
「私は9時間かけて木を切れと言われたら、最初の6時間を斧を研ぐのに使うだろう」
―― エイブラハム・リンカーン
つまり、先に「斧=基礎」をしっかり磨かないと、効率よく進めない。
能力の到達点は、1つ前のレベルの基礎の完成度にかかっている。
なので、ギリギリ合格=基礎はかろうじて、理解している、、、なら
4級レベルの完璧度を上げることが次のステップ。
つまり、次の目標は4級を「余裕で合格」することです。
一見遠回りに見えるし、気持ち的に乗らないかもしれない。
ただし、すぐに3級に走ると、3級は絶対落ちる!
しかも、圧倒的な得点で落ちる。
そこで、本人や、本人の成長に大きな思いれがある先生や親は、
初めて、「そっか、、、、、基礎をやった方がいいも?」みたいな考えになる。
これはこれで問題ない。なぜかというと、はやかれ、おそかれ、問題の根本的な原因に気づいたから。
でもさ、、、、時間、エネルギー、お金がもったいないじゃん。
※※ZAPではないど、どうやるなら、早く成果を出したいでしょ?
それは、生徒も先生も同じ!
合格する見込みのないテストのためにお金や時間をかけるより、
そのお金で映画館に行って、新しい体験をした方が、ずっと価値がある。
ギリギリ合格の時は、先生が、生徒・保護者とフランク、正直に話し合うことが大事。
または、保護者や生徒の方から英検受験の事を先生に伝えていなら、保護者や生徒の方から先生に伝えて、相談すべきです。
幸いにして、うちの教室では3級・準2級・2級で「あと0.002%」「あと0.5%」足りなかった…という惜しい不合格がある。
そう、、、その点差で落ちてよかった!!
そういう時は、「あ〜〜〜〜〜〜、もったいない!!」とみんなで悔しがり、
次の受験までに単語・長文読解・ライティングを徹底的にやる。
するとどうなるか?
次は余裕で合格する。どんな問題が出ても大丈夫になる。
だから、英検を合格する目標をもう一度考えて欲しい。
①英検協会からの合格証明書が欲しいのか?
(これでもいい。例えば、とにかく中受で3級が必要。)
②その級の内容をマスターできた、、という先生・親以外から、数値的根拠に裏付けられた証拠が欲しい。
① ② のどっちかによって、
ギリギリ合格後の進行方向が決まる。