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英検5級対策 2回目終了

普段のレッスンとは流れと雰囲気も違う。
(第2回目の対策レッスンに向かう中の撮影。英検5級対策日和)

いい意味で、緊張感がある。しかも、自習参加だし、参加者の目的も明確(5級合格)。

正直なところ、私の目的は、全員の「合格」ではない。

教育者としては、それは短期的過ぎる。
受験者本人はそれでいい!むしろ、それであってほしい。それい以上のことを求める4年生には、「もう少し気楽に生きていいよ!」と言いたい。
ただし、少年野球やミニバスで地域の練習をして、「この試合に勝てば全てよし」と思う一流の指導者はいないだろう。
初期段階では、勝ち負けより内容でしょ。もちろん、公式戦、東北大会は話が違うが、ビギナーレベルでは、中身が大事。

5級の問題に出る英語の理屈を頭で理解すること目標です。

例:言葉並べ替え問題を消去法でなんとなく当たることで満足せず、以下のことを理解して、5問中2問だけ正解できた方が、今後の伸びしろが大きい。

英語には必ず主語がある。
断定文の場合は主語が最初に来る。 I eat cake.
質問の場合には、CanかIsが冒頭に来る。Can I eat cake?
命令の場合は主語は無い。Please eat the cake.

つまり、生徒が文章をより細かいレベルで理解できるように、要となる語彙に敏感なっていくことが大事。

そして、このような成長を起こす教え方と先生自身の意識が必要。

Canの意味が分かっていて、すでに、10万語を読んだ子でも、単語の並べ替え問題を間違うケースが少なくない。
それは、第1回目の過去問の回答で明らかになった。(ちょっと驚きだったけど、語彙順番並べ替え問題は全員初だったので、当然かもしれない。)
2回目の対策レッスンでは、質問文のCanの機能と使い方を説明し、「ひとつひとつ分かりやすく」のテキストを2ページ進め、主語ー動詞の位置付けを再確認してから、過去問の筆記25問を解いた。

そしたら、全員(5人中5人)が1回目の過去問より点数が1割~2割上がっていた。
全員の共通点は、普段から、多読に取り組んでいることです。
普段からの多読をベースにした、英検対策は、とても有意義です。

小学校の学習指導要領には、以下のような解説がある。

「児童が学習の中で、対象と言葉、言葉と
言葉との関係を、言葉の意味、働き、使い方等に着目して捉えたり問い直したりして、
言葉への自覚を高めることであると考えられる。」

とあります。

国語も英検対策は似てるのではないかな?
ストーリーの流れを理解し、大意をつかみ、読解問題に答え、場合によっては、自分考えを書く、に加えて、
1つの言葉に着目して、その意味と使い方に目を向けるようにになる。
こうすると、言語の世界はどんどん広がって行って、楽しくなる。

6月2日の試験までに残り4回の対策レッスンが残っています。
多読を中心とした普段のクラスとは別の流れで英語と向かって、「言語感覚」を磨き、「英語が出来る」子の育成に向けて、ステップを踏み続けます。

みんな!頑張れ!
スポーツと同じように、英検も結果を出すのは選手本人です。
監督・先生はサイドラインに立ってみてるしかない。
でも、コート(試験会場)にたったときは、最高のパフォーマンスを発揮し、試合後には、胸を張ってベンチに戻れるようにしてあげたい。
常日頃から、だれでもできることをだれよりも徹底した練習を手助けする、、、そういう意気込みでコーチ・先生をしています。

(余談:
「お世話になります。」の挨拶文を批判する声はよくあるが、私は必ずしも、無駄で時間泥棒の文章だとは思わない。なぜかというと、北米で仕事しているときに、Hi Sam, Please send me the file for the Item 32. とくると、なんか、気持ちよくなかった。 形だけでも、Hi Sam. When you get the chance, could you please send me the file for Item 32.   とか、 Hi Sam. Thanks for all your help. Would you please send me the file for Item 32. とかのように、「あなたはロボットではなく、人間です。」ということを示す ワンクッションの言葉が入ると、ファイルを送る私の気持ちの入り方が違う。

延々に「お世話になります。」もしんどいです。ただ、時と場合を考慮して、使いわけることが大事であり、それができるのが、AIの人間の分け目の一つかな?)

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