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「自分で考えなさい」の前に必要なこと

「自分で考える子」ーーーこれの必要性を訴える資料は数えきれないよく見る。

最近の参考書をみても、自分で考えることには、何かの「コツ」があり、その「コツ」さえ見つけられれば、後は大丈夫!!!というようなものしょっちゅうある。

でもですよ、、、、いかなる状況でも、その場にたったら、頼れるのは自分の脳と思考にしみ込んだ言葉と思考パターンだけです。
1~2回練習して、「自分で考えられる」ようになるわけじゃない。

「自分で考えなさい。」って言われて、すぐに出来るなら、だれもがすでにそれを実行してる。

じゃ、どうすればいいの?

問題は、自分で考えるだけの頭脳ツールを身に付けることをしているか。

英語で言えば Think about it from many angles. とか、Consider the issue from several other perspectivesあたりかな。
他の視点から考えて見る。鵜呑みにしない。とりあえず主張の前提を疑って、主張の正確性の有無を掘り下げる。 と言ったニュアンスです。

この思考力と分析力こそが、大学や社会で役に立つ。
これは、一般論ではなく、私自身の経験を元にした確固たる根拠のある論です。

ただし、「クリティカルに考える」、「自分で考える」というのは、意志次第でどうにかなるものではない。

状況を分析する思考ツール(つまり「言葉」)が貧弱だと、分析なんてもっての他で、入って来た話をそのまま受け入れるか、無視するしかない。
言葉がそだたないと、自分で考えることはいつまでたっても到達できない目標です。

まずは、ツールを身に付けることが大事。
「人権運動」という言葉を知って、ある程度理解できて、初めて物事を「人権運動」の視点から考え、建設的に批判することができる。
「政治献金」という言葉を知って、ある程度理解出来て、初めて法律と政治献金の癒着について深堀思考し、建設的に批判することができる。

つまり、語彙と使用例の知識を増やすことが超大事。

もちろん、語彙を暗記するだけではだめ。
語彙を学び、それが実際に使われる場面に遭遇し、語彙の理解、使用例、ニュアンス、使用状況を少しずつ把握できるようになる。
そして、その言葉がやがて、自分の思考ツールになり、話す時の言葉をして使用されるようになり、自分の発言をさらに深い・意味あるものにする。

自分が美容師だったとしよう。
美容師の世界に入って、新しい単語・表現を学ぶはずです。(Thinning/シニング、、とか)
そのような言葉に出会ってから、初めてそのような切り方を具体的に考えられるようになる。
言葉があった、思考がある。 逆ではない。

生徒にはやがては、ディベートや英語話者と話しをしながら、対談を続け、聞いて理解するだけではなく、新たな切り口で考えて、分析の結果を英語で言えるようになって欲しい。ただし、そこのいたるまでは、しっかりと自分の思考ツールを磨かなければいけない。
英語母語話者にとっても、ツール磨きは高校~大学に入っても続くプロセスです。

プロセスは長いが、その分だけ価値がある。

脳力を向上させることほど、自分への自信がつき、将来を楽観的にみれるようにするものはないと思う。

これを英語でやろうとしているのが、上杉英会話教室です。

だから、語彙・語彙・語彙。
そして、リーディング・リーディング・リーディング
の教室としての色がどんどん濃くなっていきます。

語彙とリーディングの効力の実感があり、自分の子供にもそのような脳力を身に付けて欲しい方がいましたら、
お気軽にご連絡ください。様々なレベルのクラスがあります。
8月中に面談と体験レッスンをし、9月からスタートできます。

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