3•4年生クラス15:00-15:50
宮沢賢治の『注文の多い料理店』と夏目漱石の『坊ちゃん』を題材とした国語の授業を実施しました。今回の授業では、前回の2年生クラスで重視した「速読」とは異なり、「語彙の深掘り」と「対話」に重点を置き、言葉の持つ奥深さや表現の豊かさを実感できるようなアプローチを試みました。
①『注文の多い料理店』:想像力を掻き立てる
授業は、物語のタイトルである「注文の多い料理店」という言葉から、生徒の想像力を引き出す対話からスタート。「注文が多いって、どういうことだろう?」という問いかけに対し、「人気があるレストランってこと?」「どんな場所にあるんだろう?」といった純粋な疑問や推測が飛び出しました。
特に、森の中に存在する「人気店」というギャップが、物語への興味を一層深めるきっかけとなりました。
語彙のトレーニングでは、「味を表現する形容詞20選」を抽出し、それらの言葉を使って「今日のお気に入り給食メニュー」を表現するロールプレイングを行いました。単純な「美味しかった!」を卒業し、どのように美味しいのか具体的に伝えてみる。
例えば、「甘酸っぱい」「コクがある」といった形容詞を実際に使うことで、言葉が持つ具体的なイメージを掴む練習です。この活動を通じて、子どもたちは単に言葉を知るだけでなく、それをどのように使うかという実践的なスキルが身につくことを期待します…(ちなみにその日は豚肉の生姜焼き。たしかにこってりでジューシー!?)
本題の物語の音読では、先生が一度読んだ後に生徒さんが続いて音読する形を取りました。その中で、「ぎょっとして」「ものが言えません」といった、やや難解な形容詞や副詞に焦点を当て、深く掘り下げました。
例えば、『ぎょっとする』の類義語として、
「肝を冷やす」
「腰を抜かす」
「ドキッとする」
「言葉を失う」などありますが、
どれも微妙にニュアンスが異なり、ただの驚きからくるものなのか?恐怖や意外性があるのか?なかなか4年生には難しいところ。
類義語を読み上げたり、さらにそれらを用いた例文を作成することで、文脈における言葉の意味を正確に理解するだけでなく、新たな語彙を積極的に吸収し、表現の幅を広がっていけばと思います。
②『坊ちゃん』:古典の言葉にたくさん触れる
次に、齋藤孝先生の『こくご教科書』に収録されている『坊ちゃん』を題材としました。ここでも、一文ごとに私の後に続いて音読し、言葉の響きやリズムを体感することから始めました。その後、物語中に登場する
「無鉄砲」
「腰を抜かした」
「威張る」
「囃した」といった、現代ではあまり使われなくなった表現や熟語に注目し、その意味を丁寧に解説し、対話を通じて理解を深めました。
これらの言葉の類義語を調べ、小学4年生にも理解しやすい言い換えをいくつか提示することで、古典作品に出てくる言葉へのハードルが下がるかもしれません(なんとまぁ、、無鉄砲な男子、たくさんいるんですね!)
言葉一つひとつに時間をかけたため、途中でタイムアップとなりましたが、限られた時間の中で、一つひとつの言葉と真剣に向き合い、その意味や背景について深く考える貴重な時間となりました。
今回の「対話型・語彙重視」のアプローチは、3・4年生という具体的な事柄から抽象的な概念へと理解の幅を広げ始める段階において、非常に有意義かと思います。言葉のニュアンスや表現の多様性を学ぶことは、思考力や表現力の基盤を築く上で不可欠ですね。
(ななえ先生)

