改めて「多読」ってなんだろう? (文責:きく先生)
上杉英会話教室では、多読を取り入れたレッスンを行っています。
従来の多読というと、長期休み等の間に1冊か2冊の副読本を読むという事を意味していました。読み終わるとほとんどの場合、感想文や単語テスト、理解度テストなどをありましたよね。
上杉英会話教室で行っている多読はというと、子供が楽しむような文字の少ない絵本からスタートして、たくさん読むようにしています。
100万語多読という言葉があります。
優しい英語を沢山読むことで、英語の基礎力が上がっていくことを示すデータが沢山あります。
「でも単語の意味が分からなければ理解できないでしょう?」と疑問に思うかもしれません。
絵本からスタートするのは、まさに、このためです。
分からない単語があっても、挿絵は前後の文脈から単語の意味を推測する力が付きます。
何度もその単語に触れると、その単語を日本語に訳して理解することが少なくなります。英語を英語のまま理解するようになります。
そして日本語に訳さない分、読む速さも相当上がります。
従来の多読の場合、”学校の教室で読むものよりも一段階下のレベルを読ませる”事が多かったようです。
ただ、一段階下げたくらいでは大量に読む事は難しいです。
今推奨されている多読は、
1、辞書は引かない
2、わからないところは飛ばす
3、進まなくなったらやめる
という三原則です。
とにかく楽しく読み続けるという事が大事!
それから100%の理解を避けるという事も大事だと言われています。
これまでは、分からない部分は、そこを解明できるまで前に進んではいけないような感じがあります。
上記の三原則はすこしいい加減に感じてしまうかもしれません。でも、言葉の獲得には「分からないところをしばらく放っておく」事で、先に進んで見ると、全体が見えてきて、部分が分かるようになるのです。
ここまで読んで気づいた方もいるかもしれません。
そう、この多読という方法は、母語である日本語を読めるようになったやり方と似ています。日本語の本を読む時に知らない言葉と出会っても辞書を引く人は少ないですよね。分からない言葉も前後の文脈から意味を推測して読み続ける事ができるのです!
この多読が有効かどうかは、実は皆さんが既に「有効である」という事を証明してくれているんです。面白いですよね😁
今後も皆さんと「多読」について知っていく”旅”を続けていきたいと思います!
次回もお楽しみに🎵