生徒の成長を望むなら先生も成長も大事!
いつしか読んだ言葉だが、「先生が学ぶことを辞めたら、教えることも辞めなければいけない」という言葉がある。
これに少しだけ加えると、
「先生が学ぶ時間を意図的に作り出すことを辞めたら、教えることも辞めなければいけない」と言いたい。
先生が持つ経験と直感、勢いと相性は極めて大事だが、それには限界がある。
教え始める時に想定しなかった課題は無数に出てくる。
あえて言うならば、これは「生徒の課題」に限らない。
はっきり言って、先生が自分自身の課題に意識を向けることが先!
自分自身の課題は、意志さえあればすぐに改善でき、授業への反映が極めて速い!だからこそ、脚下照顧!
もしも、時間の経過とともに、先生の予想と違うことが起きていないなら、それは先生が全く考えていないことだろう。
スペースシャトルを考えてほしい。超有能な人たちが何千人も関わり、何億円もの資金と何万時間もの準備を経て発射されるが、打ち上げた直後から修正や調整が始まる。
先生もまた、思いもしなかったこと、経験したことのないこと、また予想以上の進歩を見せる状況に出会う。(それはプラスの場合もマイナスの場合もある)
その時に、
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この課題をどうやって乗り越えればいいのか?」という問いから先生の新たな学びが始まる。
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「この成功事例の背景にはどんな要因があるのか?この成功は再現性があるのか?」という問いから先生の新たな学びが始まる。
ただし、ここで大事なのは、主語は「先生」だということ!
「どうすれば、私(先生)がこの課題を乗り越えるのか?」と先生が自問する。
主役は生徒だが、主体は先生。
課題を生徒の問題だとするのは、先生にとって都合が良い責任転嫁に近い。
ただし、問題の原因が完全に生徒に起因するなら、解決策も生徒の中にしかない。つまり、先生は自分が無力であり、役割がないと認めているのと同じ。
もちろん、極端に考えてはいけない。生徒側にも責任はある。先生は手品師ではないので、魔法のように生徒をロボットのように勉強させることはできない。
しかし、デフォルトとしての考えは上記のようであるべき。
本題に戻ると――
「生徒とともに成長を!」
上杉英会話教室では、講師陣の質を磨き、教師としての到達度の向上を常に目指しています。
2025年は特に次の4つの力を入れる!
- 英語力:
日本人講師自身の多読量アップ、そして、より質の高い教養豊かな英語のインプットの増加。 - 教授力:
講師陣は全員、日本多読学会員です。
2025年からは、講師陣での教授力向上を目指し、毎週のディスカッションとクラスルームマネジメントの練習をスタート。 - 発表力:
2025年には、講師陣も教室外で発表する機会(学会や指導者セミナーなど)を積極的に探していきます。「発表する」ことで、新たに学んだ内容を体系的に整理し、脳を活性化させるとともに、授業を見る目がより深くなります。生徒を傾聴し観察する耳と目も一層育ちます。
毎週のレッスンでは、生徒が自己紹介や音読、様々なアクティビティを通して学んだことを外部(先生とクラスメートに向けて)に発表するので、先生も発表回数を重ねて、プレゼンの大事さを常に実感(痛感?(笑) できるように。 - 学会・セミナー参加:
先生は、普段は先生ですが、学会やセミナーでは「100%生徒」になれます。学会などでは、授業(発表)内容の吸収に集中できる超貴重な場です。同じ教育業界で活躍する方々(特に学会に参加するくらいだから教育に熱心な方々)から刺激を受け、新たなアイデアや期待感を授業に反映させます。
2025年が生徒たちのさらなる活躍の年となることを願っています。
その活躍を支えるためにも、教師自身が率先垂範となる一年にしたいと考えています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。